2018.01.09 [コラム]
「金継ぎ」(京都に工房あり!)
女将の床です。
お気に入りのお皿を不注意で割ってしまい、
そのカケラを捨てられずに半年が経った頃
思い出したのが「金継ぎ」という、
割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、
金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法でした。
そういえば、
友人がお気に入りのワイングラスを粉々に割ってしまった時
金継ぎで、修復してもらったということを
その時に思い出したものの、確か金沢だった記憶。
次に金沢に行く時に持って行こうか…
と思っていた時に、
みそポタ汁碗の窯元「蘇嶐窯」の涌波夫妻との打合せがあり、
金継ぎのことをうかがってみたのです。
そして
「京都にも、もちろんありますよ」
と教えていただいたのが、
東本願寺からも近い
ホテルカンラ 京都 1F にある金継ぎ工房「リウム」さん。
しかしながら分厚いお皿が
綺麗に3つに割れてしまっていて、
本当に修復可能なのかしら…と
ドキドキすること3秒
「金継ぎできますよ!」
とのこと
「ただし3-4ヶ月はかかります」
ということでしたので、
気長に待つことにいたしました。
そして年末。
「完成しました!」
というご連絡をいただき、
見せていただいたら
なんとも味のあるお皿になって復活!!
金継ぎ部分が味ある区切り位置となって
このお皿の魅力が増したようにも思えます。
ただ単に修復するだけじゃなく
継ぎ目を芸術的に美しく魅せる金継ぎ。
お気に入りの陶器やガラスを割ってしまった時、
すぐに捨てずに、一度お問い合わせされたり、
お近くに工房がない場合、
京都へ遊びにいらっしゃる際に、
気をつけてお持ちになってはいかがでしょう。
帰ってきたときの
感動の気持ち、格別です。