味噌汁と私の幸せな関係

かつて味噌汁は、食卓に当たり前のように並ぶ、いわば日本人のソウルフードでした。

発酵食品が、身体にどんな効果をもたらすのか。そんな難しいことを頭で知らなくても、私は身体がそれを欲するままに毎日おいしくいただき、スクスク育ちました。

家族の食卓を彩る原風景として、母の作ってくれたあたたかい味噌汁は、今でも深く記憶に刻まれています。

そして今でも、味噌汁は私にとって、体を癒やし整えてくれる、大切な食材なのです。

ところが最近、そんな味噌汁事情が大きく変わりつつあります。

最後に味噌汁を飲んだのはいつ?

「あれ。そう言えばいつだっけ。しばらく飲んでないなあ」

実は、そんな方が増えてます。

 

食が欧米化し、また外食が増えるとともに味噌汁を飲む機会も減り、いまや毎日どころか週に一度も飲まないことも珍しくありません。

 

「出汁をとったり、ひとり分だけ少量つくるのが面倒」

「朝食はいつもパンなので、味噌汁は合わない」

「毎日だと飽きる」

 

などなど、飲まなくなった理由も様々です。

 

味噌汁は、このまま少しずつ、マイナーな食べ物になっていってしまうのでしょうか。

自分自身が大好きな味噌汁を、もっと気軽に、好きなときに飲みたい。そして一人でも多くの方に、飲んでほしい。

そんな強い想いから、MISO POTA KYOTOというお店のコンセプトが誕生します。

 

そしてそれは、ちょっと変わった味噌汁の始まりでもありました。

MISO POTA KYOTOがつくった味噌汁とは?

出汁をきちんと引き、ひとり前でも満足感があって、和食以外のメニューと組み合わせても食べやすく、見た目も彩りがあって華やか。

MISO POTA KYOTOが生み出したのは、具材がたっぷり溶け込んだポタージュのような濃厚さと、慣れ親しんだ味噌の旨味を絶妙にブレンドした、まったく新しい「飲む食事」です。

とろみのある汁が「ポタリ」と落ちる癒しの音感にちなんで、「みそポタ」と名づけられました。

見た目は味噌汁に見えないのに、ひと口飲むと、どこか懐かしくホッコリする。そんな新しい味噌汁が出来上がりました。

栄養たっぷりのスローフードが最強のファストフードへ変わる?

この新しい味噌汁を作る過程で協力してくれたある友人が素晴らしいことを教えてくれました。

 

味噌は手間をかけて寒い時期に仕込み、夏に天地を返し、また冬まで待つというように、完成まで1年以上時間がかかる食品。

これこそ日本が誇る究極のスローフードではないか。このスローフードを素早く飲めるファストフードにしたものが味噌汁であり、だから味噌汁は尊いのだ、と。

 

その言葉に感銘を受け、この尊い味噌汁を日本最強のファストフードにしたい。忙しくて健康面に気を付けてほしい人にこそもっと飲んでもらいたい!と考えました。

 

そこでみそポタには、味噌だけでなく具材の栄養にも注目し、ホールフーズの考えをベースに、栄養をしっかり蓄えた野菜や味噌をマクロビオティックの料理方法でまるごと使うレシピが採用されたのです。

 

「みそポタ」が「最強のファストフード」になるという、チャレンジのはじまりでもあります。

みんなの心と体をあたためたい

体を冷やさず温めることは、健康であるためにとても重要なことです。

温かい味噌汁を飲むと、体がポカポカしますよね。心もなんだか落ち着きます。

「みそポタ」が温活(体温を温める活動)を促進する食べものとして位置づけ、毎日飲んでいただけるような創意工夫をして取り組んでいきたいと考えています。

100年先、味噌汁がふたたび多くの人に飲まれているように

毎日飲んでいただけるような創意工夫が必要だと考えたことには、温活以外にも理由があります。

ある味噌メーカーの方から、とても心配になるような数値を教えていただきました。

 

1968年では1人あたり7.7kgくらいあった味噌生産量が、その後減少を続け、なんと2008年では半分以下の3.8kgになっているということなのです。

※全国味噌工業共同組合連合会発表データより

 

正直、そこまで落ち込んでいたとは驚きました。

このままでは、味噌の生産量がますます落ち込み、多くの味噌メーカーも存続が難しくなり、味噌が手に入りにくくなる日がやってくるかもしれません。

そうなってしまうと味噌汁自体、マイナーな存在になるどころか、日本の食卓から消えゆく存在になっていってしまうのではないでしょうか。

 

そこでMISO POTA KYOTOの事業を通じて実現したい大きな夢ができました。

私が大好きな「味噌汁を飲む文化」を、100年先まで残したい!という夢です。

 

MISO POTA KYOTOが新しい味噌汁を提案することで、今やなんとなく味噌汁を飲まなくなっている方が、久しぶりに飲む。

このようなポタリとした波紋のように、少しずつ広がる変化が、味噌汁を飲む文化を100年先に残すきっかけになれるように、これからも新しい味噌汁を提案します。

はじめてが、なつかしい。みそごころ、みそからだ。

心も身体もホッとする、新しいお味噌のチカラをあなたに。

MISO POTA KYOTOが京都でスタートするのは、京都がつねに伝統に革新を加え、伝統を残し続けているからという理由から。

いろいろな新しさを取り入れた味噌汁をこれからも応援いただければ幸いです。

 

 

2016年3月30日(みんなの味噌の日)
MISO POTA KYOTO運営
素直な力株式会社 とこみゆき