2022.02.01 [みそまろコラム]
【味噌選びの知識「そこがミソ!」その②】
まいどおおきに。みそまろです。ぺこり。
前回に引き続き、「味噌選び」がスムーズになるような知識をお伝えしたいと思います。
スーパーのお味噌コーナーでも、さまざまなキャッチコピーがあって、製造元も見た目の色もばらばら。
「結局、どれにしたらええの?」という方にも、「ウチはこれ一筋!他のには目もくれません!」という方にも、知っておくとちょっとイイことあるかも?な情報でございます。
2回目は、
・生味噌の「生」は加熱してないってこと?雑菌おるんちゃう?
・「減塩」「うす塩」どちらが体にええの?
・遺伝子組み換え大豆を使ってない味噌の見分け方は?
この3つをお送りしますね。
生味噌の「生」は加熱してないってこと?雑菌おるんちゃう?
「生味噌」と表示があるお味噌は、たしかに加熱処理をしていないお味噌です。
しかし
そもそも味噌には、体に害を及ぼすような雑菌は住めません。
ある実験ではO-157菌も味噌の中では死滅したという結果もあるくらいです。お味噌による食中毒も発生したことがないのですよ。
では何のために加熱処理をするのかというと、加熱をすることで酵母をころし、発酵を止めて「容器が膨らんで破損するのを防ぐため」です。
しかし、「生味噌」と表示があるお味噌は、酵母が生きており、容器も破損しない工夫がなされているので、良い環境(冷暗所・冷蔵庫)で保管することで発酵・熟成が進み、美味しいお味噌を楽しむことができます。
「減塩」「うす塩」どちらが体にいいの?
「みその公正競争規約」によれば、普通のお味噌と比べてナトリウム量を15%以上カットしたものが「減塩」「うす塩」「塩分控えめ」といった表記が可能になるのだとか。
お味噌を食べると高血圧になる!と思われる方は、こちらを選ばれたほうが安心できますよね。
しかし、塩が少ないということは保存期間が短くなったり、また保存期間を伸ばすために添加物が加わったりもするので、一長一短、というところでしょうか。
また一方では、味噌には「体に入った塩分を排泄するカリウムが含まれている」ため、減塩タイプを選ばなくても良い、という説もあるんですよ。
遺伝子組み換え大豆を使ってない味噌の見分け方は?
「遺伝子組み換えでない」っていう表示、お醤油や納豆、豆乳の成分表示でもよく見かけますよね。
お味噌でももちろんありますが、何も書いていない場合もあります。
書いてない、ということは・・・?
遺伝子組み換え大豆を使っているということ・・・?
そうではありません。
「遺伝子組み換えを使用している場合のみ、その旨を表記する」というルールはありますが、遺伝子組み換えをしていない大豆が原料の場合は、表示義務はありません。
つまり、「大豆」としか書いていない場合は「遺伝子組み換えをしていない大豆」という意味になるわけです。
しかし、あえて「組み換えでない」という一言を書くことで、消費者に安心して選んでもらえるように、という企業側の思いやりの気持ちがあるわけですね。
いかがでしたでしょうか。
みなさまのお味噌ライフに、少しでもお役に立てたら幸いです。
それでは、次回もお楽しみに!