2018.06.15 [みそまろコラム]
●結納品、関東式と関西式でこんなに違う
まいどおおきに。みそまろです。ぺこり。
6月も半ばとなってまいりますと、京都の人間はちょっとそわそわしだします。
来月の祇園祭りの準備がはじまるからです。
日本三大祭りの一つとしても名をあげられることが多い祇園祭は、1100年以上前から続いている京都の伝統行事。
これを守り続けることが京都人の「粋」でもあるわけです。
しかし、伝統というものは日本各地にありますよね。
代表的なものですと、着物、日本舞踊、書道、華道、茶道。
まろが知った最近の日本の伝統は「結納」です。
そう、結婚式の前にやる、あれです。
みなさん、されました?それとも、これからされます?
簡単に意味をご説明しますと「両家の子どもが正式に婚約しましたよ~」という儀式なんですね。
最近は両家の顔合わせを兼ねた食事会のスタイルが主流だそうですが、調べると1400年も前の仁徳天皇の時代に始まり、室町時代に現在の形に整えられ、明治時代に庶民の暮らしの中でも浸透した、という連綿と受け継がれてきた儀式なんです。
その結納品を見てみると、両家の繁栄や二人の幸せを願うものばかりで、なかなかええもんやなあと思うのです。
全国各地しきたりなどは違うようですが、ざっくり<関東式><関西式>と分かれており、一つ一つに思いが込められ、なかなか興味深いものなので、今回はそちらをご紹介したいと思います。
<関東式>
1.目録(もくろく)
結納品の内容を書き記したもの
2.長熨斗(ながのし)
干し鮑をのしたもの。長く伸びることから”長寿”の意味がある縁起物
3.御帯料(おんおびりょう)
結納金。男性側は「小袖料」と書くことも。女性側は「御袴料」とする
4.勝男節(かつおぶし)
鰹節のこと。武運長久の縁起物で、背側の雄節、腹側の雌節、2本で一対
5.寿留米(するめ)
スルメのこと。長期保存ができることから”末長く”の意味を込めて
6.子生婦(こんぶ)
昆布のこと。繁殖力が強いため子孫繁栄を願って。”よろこぶ”の意味も
7.友白髪(ともしらが)
白い2束の麻糸。”夫婦ともに白髪になるまで”と長寿を願う品
8.末広(すえひろ)
白無地の扇子のことで、2本で一対。末広がりのめでたさになぞらえて
9.家内喜多留(やなぎだる)
もとは酒樽を用意していたが、現在は現金を包むことがほとんど
<関西式>
1.小袖料(こそでりょう)
結納金。現金を入れた祝儀袋に、松の結納飾りを添える
2.家内喜多留(やなぎだる)
結納金の1割の半分を入れた祝儀袋に、竹の結納飾りを添える
3.松魚料(しょうぎょりょう)
結納金の1割の半分を入れた祝儀袋に、梅の結納飾りを添える
4.末広(すえひろ)
白無地の一対の扇子に、亀の形の結納飾りを置く
5.高砂人形(たかさごにんぎょう)
老夫婦の人形。”夫婦ともに白髪になるまで仲良く”と願って
6.長熨斗(ながのし)
干し鮑をのしたもので”長寿”の縁起物。鶴の結納飾りを添える
7.寿留米(するめ)
スルメのこと。長期保存ができることから”末長く”の意味を込めて
8.結美輪(ゆびわ)
婚約指輪をケースに入れて置き、金銀の水引や飾りを添える
9.子生婦(こんぶ)
昆布。繁殖力が強いため子孫繁栄を願って。”よろこぶ”の意味もある
いかがでしょうか。イラストをご覧いただくとお分かりの通り関西式は豪華ですね。
質実剛健をよしとする関東式と、体裁を重んじる上方文化の名残が見受けられます。
この結納品を飾った場所に両家一堂に会し、
<関東式>では、男性側から女性側にこの結納品を納め、女性はその場で結納返し(半返し)をします。
<関西式>では、男性側から女性側にこの結納品を納め、女性は結納返しをしないというのが古くからのしきたりでしたが、今は1割程度のお返しを後日することが多いそうです。
いつかこの結納品の中に、みそポタが・・・っていうのは、さすがに勇み足ですね^^;
最後まで読んでくれはって、おおきに。
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