2017.10.06 [みそまろコラム]
●全国の出汁と味噌の組み合わせ
まいどおおきに。みそまろです。ぺこり。
お空が高くなってまいりましたね。
どこかしら金木犀の香りが漂ってくると、つい「どこだろう?」と探し歩いてしまいます。
さて、明日10月8日は、二十四節気でいうところの「寒露(かんろ)」。
草花に降りる朝露が凍りそうな冷気が出てくる時期、という意味です。
1年のうち、太陽が真東から昇って真西に沈む「春分」と「秋分」を起点に、
太陽の動きを24等分し、その期間の自然の変化から呼び名をつけたもの
とはいえ、縦長の島国日本。
「まだ全然暑いぞ~!」という方も「すでにストーブ出しました」という方もいてはることと思います。
そんな気候に差がある全国各地。
お味噌やお出汁にも違いってあるんかな・・・?と調べてみましたら、あるんですね~。
※参考:
味の素企業情報サイト「だしの地域性 節類・煮干編」
みそ健康づくり委員会
おや?昆布はないの?と思われた鋭いあなた。
はい、昆布は今全国で使われており、どうやら7世紀頃(古墳時代~飛鳥時代頃)、日本の一大産地である北海道から徐々に広まったようです。
江戸時代には北前船が昆布を運搬し、一気に南の方まで昆布を広めてくれました。
その航路は「昆布ロード」と呼ばれています。
運ばれて来た昆布の種類によって食べ方も違っていたそうです。
例えば北陸~山陰地方に運ばれた昆布は「真昆布」で、最初は出汁として使っていましたが、厚みがあるため、のちにおぼろやとろろなどの加工昆布が作られたそうです。
○真昆布の特徴:厚く、幅広。昆布の高級品。
九州では、加工に不向きな長昆布が運ばれたため、煮て食べるようになりました。
○長昆布の特徴:6~15メートルと長く生産量が最も多い。
大阪を中心にした西日本には、真昆布、日高昆布、利尻昆布が運ばれたので、出汁のほかに、おぼろやとろろの加工品や佃煮、煮物などに利用されました。
○日高昆布の特徴:柔らかく煮えやすい
○利尻昆布の特徴:透明で風味の良い高級だしが引ける
今も京都は素材の味を生かす京料理に合う、利尻昆布を出汁として使うことが多いです。
いや~こんなにも違うのかと、ちょっと驚きました。
お味噌も、お出汁も、昆布の種類によっても、味わいは千差万別。
面白いですね。
またご家庭によっても「好み」いうんがありますんで、我が家は全然ちがう~という方もおられるかと思います。
それがまた、文化の融合やお味の進化に繋がっていくんかもしれませんね。
最後まで読んでくれはって、おおきに。
はじまりの白(冷凍パック)160g 550円(税別)
お豆腐に、昆布だし、麦味噌&白みそ。
ああ、日本ってすばらしい。